銭湯の閉店 [建築物]

 我が家の近くにある銭湯が一月半ばで閉店した。
 多い時には週に三回ほど行っていたから、閉店に際してそれなりの感慨はある。
 始めて訪れたのは大学二年生の頃と思う。このとき、「何時までですか?」と聞くと、店主が「十二時です」と答えたことを覚えている。
 この店は湯の温度が熱くて、長い間敬遠していたのだが、三年ほど前に久しぶりに行ってみたところ、やはり熱かったが、常連客たちがじゃぶじゃぶと水でうめているのを見て、ああ、うめてもいいのかと思い、熱い湯が恐ろしくなくなったので、通うようになった。
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 閉店を知ったのは十二月の半ばで、店内の張り紙に一月中に閉店するとあった。理由は、客の減少と建物の老朽化だという。このときは、かなり驚いて、帰宅してからも心がざわついた。この店の湯に入ることが、生活の一部になっていたのだと気付かされた。

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 この街に越して来てから、二つの銭湯が消えた。この店で三つ目である。
 たいへん淋しいが、時代の流れというものだろう。

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