上野

　梅や桜の写真が続いてしまった。いくら春だからとは言え、花ばかり見せられて読者の皆さんも食傷気味だろうと思い、ちょっとした箸休めに上野の写真を載せる。
　東京マラソンの帰りに、上野に寄ってぶらぶらしたときのものである。

　東照宮の参道。

　ぼたん園で冬ぼたんが見られるようなので行ってみると、入場料が六百円である。
　明治神宮御苑（五百円）よりも高い。六百円払うだけの見応えがあるかどうかわからないので、入らないことにした。
　入口からぼたんが見えたので、望遠でパチリ。

　上野の大仏。
　上野公園には子供のころから何度も来ていが、大仏様は初めてである。
　

　寛永年間に建立され、その後地震で倒壊、火災で損傷というひどい目に遭った大仏様で、その上関東大震災で頭部が落ちて、戦争末期に顔面部分を覗いて供出されたという。
　「これ以上落ちない」ということで、受験生に人気があるのだそうだ。落ちないとは、頭部が落ちないということである。

　江戸時代に時を告げていた鐘。

　公園をあとにして、上野駅に入る。

　ここに来ると、啄木の歌を思い出す。


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